2冠馬ネオユニヴァース死す GI馬4頭を輩出

2021年03月08日

 2003年に皐月賞・日本ダービーを制したネオユニヴァースが、繋養先の北海道新ひだか町のレックススタッドで種付け中の事故のため8日に死亡したことがわかった。21歳だった。


 ネオユニヴァースは、父サンデーサイレンス、母ポインテッドパス、母父Krisという血統。主な勝ち鞍は、2003年日本ダービー、2003年皐月賞。通算成績は13戦7勝。募集額は7000万円。種牡馬期間は2005年~2021年。


 種牡馬として、日本ダービーを制したロジユニヴァース、皐月賞を制したアンライバルド、皐月賞・有馬記念・ドバイWCを制したヴィクトワールピサ、クイーンエリザベス2世カップを制したネオリアリズムなど4頭のGI勝ち馬を輩出した。


 後継種牡馬には、優駿スタリオンSで繋養されているロジユニヴァース(受胎条件50万円)やブリーダーズSSで繋養されているアンライバルド(受胎条件20万円)がいる。海外には、トルコで種牡馬入りしたヴィクトワールピサ、オーストラリアで種牡馬入りしたネオリアリズムがいる。


社台ファーム 吉田照哉代表のコメント
「先月、レックススタッドで種牡馬展示会の際に元気な姿を見たばかりだったので、突然の知らせに驚いています。現役時7勝、その全てが僅差での決着でしたが、見ていて不安になったことはなく、むしろネオユニヴァースの勝負根性に安心感すら覚えていました。ミルコさんとのコンビでのクラシック参戦により、競馬サークル全体における外国人騎手短期免許のあり方、外国人騎手に対する認識そのものを大きく変えてくれる契機になった馬でもあったと思います。

 3歳時に宝塚記念にチャレンジしたのも良い思い出です。種牡馬としてもクラシックウィナーを輩出し、今では孫の世代まで芝ダート問わず活躍馬を輩出。これほど現役時戦績と種牡馬戦績のレベルが高い馬はそうはいません。自慢の生産馬でした。突然の別れはつらいですが、ここまで本当に頑張ってくれました。どうか安らかに眠って欲しいと思います。現役時にご声援を送ってくださったファンの皆様、配合種牡馬として選んでくださった生産者の皆様、長きに渡り応援していただきまして、ありがとうございました。感謝申し上げます」


2003年 日本ダービー


新着ニュース